本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大工は発見されたり

大工という面白い表現ですが 煩悩を組み立てている大工を 見つけたというのです 悟りを開いたということを 色々表現はありますが たとえば、弘法大師空海は 室戸の御厨人窟(ミクロド)で 明星が飛び込んできた というような表現です。 また、 いつも通っている…

初転法輪

転法輪(てんぼうりん) 法輪を転がす、 今日、散歩の途中で見かけた 法輪の形 お寺の正面の壁に 掲げてあります パッと見れば普通のビル レンガ造りの しかし、 ここにもお釈迦さまの教えが あるのですよと 言わんばかりに輝いています やはり、お寺には必…

因分可説 果分不可説

因分可説(インブンカセツ) 果分不可説(カブンフカセツ) という言葉があります 『十地経』にでてくる 言葉です 辞書を見ると 「因分」 分は分斎ブンサイ(けいじめ) の意味で、 (分斎は分際とも書きます) 因の範囲を因分、 果の範囲を果分という。 世親の十地経論には…

十地経講義雑感

私が東寺にお世話になったのが 昭和42年 その時にはすでに講義は 始っていました その頃は先生もお元気で 一泊二日という日程で 講義がなされていました 「これは序文、あなた方も 早大分前の、 十年も前の話で、」 という一文が出てきました この講義は昭和…

無価値の世界

今の価値基準はやはり お金、儲けた損したという でも、お金の力とは 凄いものがあります そういうなかにおいて 仏教では「無価値の世界」と まあ、世間の価値観とは まったく違っています お釈迦さまの言葉に 「有田憂田・無田憂田」 (ウデンウデン・ムデンウデン…

大乗というのは内面の広さ、豊かさ

毎月の「十地経講義」 その行き帰りに 洛南高校の前を車で通られる それだけなのに 安田先生は実によく 観察しておられました 「大乗というのは 内が広いという意味です。 大乗というのは仏教の精神を いうんであって、 精神界というものは内にある ものです…

浄土という心境を開く

浄土へのあこがれ 浄土という世界を心に描き それをまさに実現した 平安の頃、貴族たちは 平等院に代表されるように お寺を建立した 六波羅蜜の池を渡り その向こうには 阿弥陀如来の待つ浄土がある 亡くなる時は 阿弥陀如来の手から導かれる 五色の糸を握り…

各発(カクホツ)・共発(グウホツ)

各発(かくほつ) 共発(ぐうほつ) こういう言葉があるのですが 講義では 大乗仏教と小乗仏教とを 比較して、大きくは 声聞・縁覚(独覚)という ことが小乗的で 菩薩からが大乗というように 述べておられます 「第七地から何か教理でない ようなものが出て…

天使突抜!?

京都には色々面白い地名 があります 天使が突き抜けた? と思うのですが 「天使突抜町」という 地名なんです 京都アスニーの文化講座で 京都の地名の由来を紐解く ということで今回は 「下京区」です 京都の場合以前は 五条通烏丸東入 というような通りの 東…

主体性の確立

菩提ということは ボーディという言葉の音写で 訳すと、道とか、覚という ように訳されます 菩薩ということも 菩提薩埵ボダイサッタを 略した言葉です 『十地経』の中心テーマが 菩提心ということです 安田先生のこの講義でも 常に繰り返し出てきます 大乗経典に…

仏道というのは細い道

仏教には色々な譬喩という 形で教えが説かれています 施身聞偈や捨身飼虎や 月の兎といった物語 その中に 「二河白道」という喩が あります 二河譬喩とか二河喩とも いわれています。 「二河というのは 水の河、火の河という、 煩悩のことです。 その二河の…

京の町家再生

通りすがりのご縁で お邪魔した書道教室 先日は外観をアップした のですが、 今回は内部を案内して頂き ちょっと驚きです いつもは入ったところの 多分当時はここがお店で お客の対応をしていた所 ここが今の教室の場所です 奥には蔵があります その蔵もよく…

仏教の精神回復

「小乗の教学に対して、 大乗の教学があると こう考えるよりも、 大乗は何か精神というものを 表しているのではないかと 思うんです、仏教のですね。 そこで非常に面白いのは、 この法蔵菩薩というような こともそうですし、 善財童子というのも 『華厳経』…

花のある生活

久しぶりに部屋に 生け花が入りました 以前は毎週でしたが 教室も遠くなり都合もあって たまにということで こうやって花が入ると いっぺんに部屋が生き生き してきます あちこちから眺めて 部屋の雰囲気を楽しみます そうやって思っていますと 外のアマリリ…

塔(ストゥーパ)

京都市平安京創生館 平安京の模型が展示して あります 先日の法勝寺の九重の塔の 模型が展示してあります このような立派な塔の姿 位置関係は 正門を入るとすぐ目の前に 慄然と立っている こういう形も珍しい 古い時代は、 塔はお釈迦さまのご遺骨・ 仏舎利…

自覚的方法

菩薩というのは詳しくは 菩提薩埵ボダイサッタといい ボーディサットバというのが インドの言葉です 菩提を持った有情という ことです 菩提というのは「ボーディ」 覚、智、道と訳します 菩薩のことを 覚有情とか道衆生とか 道心衆生などと訳します 何気なく「菩…

言えば混乱、言わなきゃ迷う

責任を持った立場に立つと こういう問題にぶつかる のではないでしょうか、 部下に指示を出した時 言えば自分勝手に理解し 自分の思うように やってしまう そうかといって 言わないなら尚更分からない ということです こういう ジレンマがあると思います。 …

お寺のハタラキ 高さと広がり

白河法皇、 自分の権力を最大限に生かし すべてのことを思うように 動かしたということです ただ、 自分の意に叶わないものに 三つあって 鴨川の水、僧兵、賽子の目 ということです 今の京都市の動物園辺りに 法勝寺というとても大きな お寺を建立しました …

「道具」も仏教語 ?

「道というところの 具ですね。」 という簡単な一文 なるほど 道具というのは 「道の具」と書くんです 「凡夫におる衆生を 仏果にまで運載するところの 道具や。 やっぱり仏道の具です。」 こういうことで あらためめて広辞苑を引くと 「仏道修行の用具。」 …

吉野・金峯山寺

桜の時期も終わり 吉野のお山は静かなものです いつ行っても 蔵王堂は圧巻です 堂内に上がりお護摩に参座 宗派が違えば護摩の作法も 違うものがあります いつも焚いておられるので その動きも美しいものです 舎利殿にもお参り それから 吉野朝宮跡があった …

調伏とは教育

「調伏」とは教育 ここを読んだ時ちょっと 不思議な気がしたのです 普通には 「調伏」というと 「調伏護摩」ということが 頭に浮かびます 敵を調伏するというような 意味でいうのですが 辞書を見てみると 「調和征伏の意で、 対内的には自己の心身を 制御し…

「何等の乗に置くとは」

こういう何でもないような 言葉を紐解いていかれます 「何等の乗ジョウに置く」 乗ということも 大乗とか小乗とかという ことをいいますが 「乗」ということは ヤーナといって乗りもの という意味で、 運載ウンサイとか運度ウンドと いって、運び渡すという 意味もあ…